ロスフラワー寄付プロジェクト|くすのき幼稚園

りんくうフレッシュ株式会社、広報担当の水木です。私たちは物流の現場で生まれる「ロスフラワー」に向き合い、その価値を地域の学びへつなぐ取り組みを実施しました。本記事では、当社のロスフラワー寄付プロジェクトの背景・実践・成果・展望を、CSR/SDGsの観点からご紹介します。

花のある暮らしの裏側にある課題

季節や行事を彩る花々は、私たちの暮らしに潤いを与える存在です。一方で、流通の過程で行き先を失い、まだ美しいまま廃棄される「ロスフラワー」があることは、広くは知られていません。廃棄は資源ロスであるだけでなく処理過程での環境負荷も伴い、無視できない社会課題です。

当社は切花・生鮮品などの低温物流を担う中でこの課題を目の当たりにし、ロスフラワーを地域の教育現場へ届ける取り組みを開始しました。子どもたちが花に触れ、学び、感じる機会を生むことで、循環型の価値創造を目指しています。

社会課題としての「ロスフラワー」

花は生鮮品であり鮮度が命。規格外や余剰発生は一定程度避けられず、流通のどこかで滞れば廃棄に直結します。これは食品ロスと同様に、資源・エネルギー・排出の三重の無駄を生み、持続可能な社会の実現を遠ざけます。私たちは、物流の当事者としてこの課題を自分ごととして捉え、行動に移しています。

当社の事業と気づき

りんくうフレッシュは、関西空港に到着した切花を検品・管理し、冷蔵車で全国の花市場等へ安全に届ける業務を担っています。また、生鮮食品の輸送も含め、全国規模で低温一貫物流に取り組んでいます。

日々の実務の中で見えてくるのは、運ぶだけでは守りきれない価値があるという事実です。そこで当社は、廃棄される運命にあった花を「学びの資源」に転換することで、物流企業としての新しい社会的役割を果たせるのではないかと考えました。

プロジェクト概要と実践事例(くすのき幼稚園)

ロスフラワー寄付プロジェクトは、当社が取り扱うロスフラワーを地域の幼稚園へ寄付し、授業やアート活動に活用いただく取り組みです。子どもたちが自然の美しさに触れ、創造力を育み、環境意識を高める機会を提供します。

園児たちの学びとアクティビティ

実践例として、くすのき幼稚園での取り組みをご紹介します。園児たちは届いた花を使って、花冠・首飾り・押し花・ブーケ・ドライフラワーなど多彩な制作に挑戦。教室には「きれい!」「いい匂い!」という声が響き、花を抱える笑顔があふれました(社内記録・提供素材)。

活動後日、78名の園児から手書きのお礼状が当社に届きました。初めての試みで不安もありましたが、子どもたちの言葉と絵に背中を押され、社員一同が大きな励ましを受けました(社内記録・提供素材)。

先生からのコメント(引用)

園で栽培している花や自生している花以外を見る機会が少ない子どもも多く、今回たくさんのお花を見られたことは貴重な経験になりました。カーネーションひとつとっても色の多様さがあり、香りを楽しむ姿もあり、五感への刺激にもつながったと感じています。

ロスフラワーの意義についてもお話ししました。「地球の仲間とハッピーに」をテーマに、園周辺や海のごみ拾いなど環境学習を重ねてきた子どもたちにとって、これまでの学びを深める機会になったと思います。今後も機会があれば、こうしたプロジェクトに参加したいです。

期待される成果

  • 子どもたち:自然に触れて創造力・観察力・感性を育み、五感の学びを通じて環境への意識が芽生える。
  • 地域社会:廃棄削減による環境負荷の軽減と、幼稚園・地域住民とのつながり強化。
  • 企業:CSR活動としての信頼性向上。BtoBパートナーに対しては調達・サプライチェーンのESG配慮の一端を示し、採用候補者に対しては「社会課題の解決に携われる仕事」の魅力を訴求。

今後の展望とSDGsとの関係

当社は園や地域団体との連携を深め、ロスフラワーを活用した学びの場を継続的に拡大していきます。これは、SDGs 12「つくる責任 つかう責任」13「気候変動に具体的な対策を」15「陸の豊かさも守ろう」などに合致する活動です。

私たちのメッセージはシンプルです。「未来の環境を共に守り、一緒に花の力を感じ、未来を育てましょう」。

まとめ

ロスフラワーは、捨てられるだけの存在ではありません。子どもたちの学びと笑顔に姿を変え、地域と環境に循環する価値を生み出します。当社は物流企業として、「運ぶ」を通して、みなさまの未来とともに少しでも良い世の中を目指して走り続けます。今後も関係各所と連携し、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

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